研究課題/領域番号 |
17K01989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
地村 弘二 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (80431766)
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研究分担者 |
中原 潔 高知工科大学, 情報学群, 教授 (50372363)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 異時的意思決定 / 自己制御 / 機能的MRI / 報酬 / 報酬探索 / 遅延報酬 / 前頭前野 / 神経科学 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
本研究は,自己制御のある選択指向がどのように形成されるかを調べるために,数十秒遅延する液体報酬に関する選択課題を行うヒトの脳活動を機能的MRIで撮像した.被験者が,将来の報酬を初めて待っているとき,前頭前野頭極部の活動は,待つことに対する効用を反映した信号動態を示した.そして,この信号は,自己制御の選択指向がより強い被験者ほど大きく,前頭前野当局部の信号が大きくなると腹側線条体の信号が弱くなる傾向も強かった.一方で報酬を消費している時に腹側線条体の活動が小さくなると,自己制御の強い選択が行われることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来に起こる好ましい出来事を期待することは,脳がもつ重要な機能であり,自己制御のある選択を可能にする.しかし,自己制御のある選択が,いつ,どのように形成されているかはよくわかっていない.そこで,本研究は,遅延する液体報酬を経験・選択する際の脳活動を計測し,自己制御の選択指向がどのように形成されるかを調べた.本研究で発見された前頭前野の信号の時間的特徴は,将来の報酬を待つことの楽しさが,自己制御の選択指向の形成に関わっていること示唆している.
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