研究課題/領域番号 |
17K01994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳計測科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
稲瀬 正彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80249961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 時間認知 / 時間再生 / 神経細胞活動 / 前頭連合野 / 時間知覚 / 運動前野 / 大脳基底核 / 認知科学 / 時間計測 / 大脳皮質 |
研究成果の概要 |
本研究は、外界の認知や行動制御に不可欠な時間情報処理の神経基盤を、神経細胞活動レベルで解明することを目的とした。視覚刺激の時間知覚と運動待機中の時間生成との二つの時間計測過程を含む行動課題を開発し、課題遂行中のサルの前頭連合野の神経細胞活動を記録した。その結果、異なる神経細胞群が、それぞれ視覚刺激の呈示期間と運動待機期間とに、時間計測に関連する活動を呈することを見出した。この結果は、時間知覚と時間生成とで異なる神経機構が関わることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、まず、時間情報の脳内処理機構の解明に寄与する。時間情報処理機構は、未だ神経科学分野の教科書にも明示的に記載されておらず、極めて有意義な知見である。さらに、薬物投与などにより主観的な時間を操作し、そのときの課題関連活動の変化を調べることで、主観的な時間を生成する神経機構の解明へと発展させることができる。また、注意欠陥多動障害や統合失調症など、時間情報処理の異常が行動障害の基盤をなす、と考えられている精神神経疾患のシステム脳科学的な病態解明に役立つ。
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