研究課題/領域番号 |
17K02004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 長期経済統計 / 南アジア |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、現在のインド、パキスタン、バングラデシュ三国に相当する南アジア主要地域における長期経済統計を整備し、それに基づいて長期発展過程を実証的に明らかにすることである。このために、(1)20世紀初頭から現在までの経済統計を国民経済計算(System of National Accounts)の枠組に沿って整備し、(2)1947年に英領インドが現在の三国に分割されて独立するまでの植民地期について、現国境に対応した統計を部分的に推計し、(3)部門間の連関、家計消費と生産活動間の連関、南アジア内部の地域多様性に焦点を当てて長期発展過程について分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南アジア地域経済研究者が、国際経済学、歴史人口学、開発経済学などの応用経済学者との共同研究を通じて、南アジアの長期経済発展に関する信頼できる統計を整備し、共同で発展過程を実証的に明らかにした点に、本研究の学術的意義がある。1988年設立の日本南アジア学会において経済史や経済動向の研究に長く携わってきた研究者と、日本の長期経済統計の構築で先駆的役割を果たした一橋大学経済研究所にベースを置く研究者とが協働し、史資料の丁寧な吟味を経た正確な長期統計の構築と、南アジアの歴史や社会の詳細な背景知識に支えられた、適切な実証分析結果の解釈が可能になった。研究成果が広く利用可能になるための刊行準備が進んだ。
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