研究課題/領域番号 |
17K02007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
古泉 達矢 金沢大学, 国際学系, 教授 (90724831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 威海衛 / イギリス帝国史 / 中国近現代史 / イギリス帝国 / 中国 / 西洋史 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
本研究は、イギリスが中国から租借した山東省威海衛における統治政策と、同地をめぐるイギリスの対華政策の連関に焦点を当てて、これを検討したものである。イギリスの東アジア情勢をめぐる認識に着目しながら、本研究は対華政策と威海衛をめぐる統治政策が入れ子状に展開した過程を明らかにしようとした。 コロナウィルスの感染拡大を受けて、2020年度以降に予定していた史料調査は大きく制約を受けた。しかしながら、それまでに収集した史料の分析を通じて複数の論文を活字化したほか、2023年度からは本研究を発展・継承させた新たな研究課題(基盤C)の採択を受けることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的意義は以下の3点に集約される。第一に、イギリスに所蔵されていた同国の公文書を丹念に読み解き、イギリスによる威海衛の租借から還付へ至る経緯を浮き彫りにした。第二に、イギリスの東アジア情勢をめぐる認識と、威海衛における統治政策の実態を俎上に上げることで、国際関係史と地域研究という二つの分野を架橋させた。第三に、20世紀末まで続いた東アジアにおける「脱植民地化」をめぐり、一連のプロセスで例外的な位置を占める威海衛にあえて着目することで、その過程を客体化する視座を提供した。
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