研究課題/領域番号 |
17K02018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
谷川 真一 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (40410568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中国 / 文化大革命 / 暴力 / 毛沢東 / 集合的暴力 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国文化大革命の暴力の原因を体系的に理解することを目的とした。主な研究成果としては、まず2018年に米国の主要な中国研究ジャーナル(Modern China)に単著論文を発表したことが挙げられる。翌2019年には、単著論文「『毛沢東独自路線』再考試論」を『近代』に発表し、続いて2020年には単著論文「陰謀論として継続革命論、そして文化大革命」を石川禎浩編著『毛沢東に関する人文学的研究』(京都大学人文科学研究所)に発表した。同じ2020年には、一般読者向けのフランク・ディケーター著『文化大革命ーー人民の歴史1962-1976』(人文書院、2020年)を監訳出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中国文化大革命の暴力の原因を体系的に理解することを目的とした。文化大革命(1966~76年)は、毛沢東時代の中国で引き起こされた政治秩序の崩壊と内乱であるが、最近になりようやくその暴力の実態が明らかになりつつある。研究成果の1)は、新たな資料とデータをもとに、派閥暴力の拡大メカニズムを明らかにしたものである。2)と3)は、文化大革命の暴力のイデオロギー的起源を明らかにしたものである。4)は、毛沢東時代中国の研究で著名なF・ディケーターの著書の監訳であり、一般書であることから、幅広い読者に文化大革命についての理解を深めてもらう意義があったと考えている。
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