研究課題/領域番号 |
17K02019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
太田 和宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00273748)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フィリピン / 労働 / 接合 / グローバル化 / 自由化 / グローバリゼーション / 柔軟雇用 |
研究成果の概要 |
本研究では経済がグローバル化する中で、中進国であるフィリピンにおいてどのような労働構造や実態が展開しているのかという課題にについて検討をおこなった。一方で経済グローバル化に対応した労働市場の自由化、柔軟化が推し進められ、サービス産業における国際的なビジネス・アウトソーシングBPOの隆盛が大量の孤立した高収入労働者を生んできた。他方では、大量の労働力輸出=海外出稼ぎ労働者の送り出しの制度化や、家内工業的な前近代的生産慣行や児童労働、インフォーマル経済活動なども排除されることなく、むしろ有機的に取り込まれる形でフィリピン固有の労働体制(レジーム)が機能していることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フィリピンの労働構造や慣行に関して、単に事実を拾い上げるだけではなく、それをフィリピン社会特有の要素が接合された労働レジームとして捉えた点に本研究の意義があると考える。こうした分析により、フィリピン労働問題の核心的課題を明確にすることができ、実践的には労働者の労働条件、雇用関係の改善のための視点を得ることができる。
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