研究課題/領域番号 |
17K02025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
阿部 拓児 京都府立大学, 文学部, 准教授 (90631440)
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研究分担者 |
田中 英資 福岡女学院大学, 人文学部, 准教授 (00610073)
守田 正志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (90532820)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アナトリア / トルコ / ヘリテージ / 都市文化 / 物質文化 / ウシャク / エフェソス / ミュラ / パタラ |
研究成果の概要 |
本研究では、トルコ・アナトリアの「重層的な歴史」/「歴史的重層性」を明らかにするために、3年間の研究期間中、毎年夏に現地調査を実施した。調査地としては、2017年にアナトリア南西岸(カリア地区)およびエフェソス近郊、2018年にアナトリア南西岸(リュキア地区・カリア地区)、2019年にアナトリア西内陸部(ウシャク県、デニズリ県)およびイズミル県を対象とした。以上の調査結果を踏まえ、2019年10月には『トルコ・アナトリアの「歴史的重層性」と文化遺産』(京都府立大学文化遺産学叢書第17集)を刊行した。本報告書によって、アナトリアの「重層的な歴史」/「歴史的重層性」の具体的な断面が描き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アナトリア半島は大きく4時代の変遷(古典古代=「異教」時代/中世ビザンツ=キリスト教時代/セルジューク・オスマン=イスラーム時代/世俗国家トルコ共和国時代)を経験してきた。しかし、これらは既存の社会・文化の断絶ではなく、前時代の遺産の変質および再解釈による連続性として理解されるべきである。そこで本研究は、考古遺物、建築遺構、都市遺跡などのマテリアルな側面から、アナトリア都市文化がたどってきた「重層的な歴史」を描き出した。これにより本研究は、トルコ共和国が国内の文化遺産(とりわけ中世以前のそれ)をどのように解釈し、どのように提示しているのかという、新たな課題へ発展していくこととなった。
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