研究課題/領域番号 |
17K02027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 広島国際学院大学 (2020-2021) 大阪市立大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
川越 道子 大阪公立大学, 人権問題研究センター, 特任准教授 (70617068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 移住労働 / 外国人技能実習制度 / 労働力輸出 / ベトナム / 農村の工業化 / 女性技能実習生 / 縫製業 / 村落社会 / 環境汚染 / 部落問題 / 工業化 / 都市と農村 / 被差別部落 / 地域研究 / 外国人労働者 / 技能実習生 / 国際労働力移動 / 東南アジア研究 |
研究成果の概要 |
現在、少子化に伴う若年労働力不足により日本政府が外国人労働者受入れの法整備を進める一方、労働者の送出し国は急速に経済成長し、日本への移住労働をめぐる情勢は急激に変化している。本研究では、技能実習生の最大の送出し国であるベトナムの社会変容とベトナム人技能実習生の労働実態について明らかにした。技能実習生やその家族、実習先の経営者や支援者へのインタビュー、実習生向け母語ウェブサイトの運営などを通して実習生の実態や意識の解明を試みた。さらに、ベトナムでのフィールドワークより、ベトナム農村の工業化が移住労働を促している状況を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的、社会的意義は、外国人労働者の受入れをめぐり、受入れ国側の視点だけではなく、送出し国の状況や技能実習生自身の視点から考察した点にある。すでに世界で若年労働力の獲得競争が始まり、さらに、もはや「雇用の調整弁」ではなく、人口減少という中長期的課題への対策として外国人の受入れが検討される中、送出し国の実態や労働者の労働実態や意識をミクロな視点から明らかにしたことは、日本の移住労働者受入れ基盤の構築のために不可欠であったと考える。また、ベトナム人技能実習生の急増から減少へ至る一連の過程を捉えたことは、今後、より急激に変化するであろう現代の国際労働力移動の動向を予測する一助になると言える。
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