研究課題/領域番号 |
17K02031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
田川 玄 広島市立大学, 国際学部, 教授 (70364106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 無形文化遺産 / エチオピア / オロモ / ガダ体系 / 民族文化の表象 / 文化政治 / ボラナ / 地方分権化 / 文化政策 |
研究成果の概要 |
本研究は、エチオピアの民族文化がユネスコの無形文化遺産として登録されたプロセスとその後の影響を、グローバル・ナショナル・ローカルという三つのレベルのアクターの実践行為として捉える「文化の政治学」である。対象とするエチオピアの民族文化は、最大民族オロモの年齢階梯制度ガダ体系であり、多様なアクターによる文化遺産の実践行為が相互に関係しながら、どのように展開されているのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化遺産をめぐる多様なアクターの実践行為を重層的に捉えることによって、無形文化遺産をめぐる「文化の政治学」を明らかにすることができる。それは、ユネスコの世界遺産や無形文化遺産の問題に留まらず、より広く国家や国際機関の文化政策が人びとの文化慣行や生活様態にどのように影響を与えるのかという広範な課題にまで接続可能なアプローチとなる。また、こうしたアプローチは、エチオピアをはじめアフリカにおいて複雑化する民族問題を理解するうえでも重要なものとなる。
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