研究課題/領域番号 |
17K02032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
八木 祐子 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (70212272)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 北インド / ボージプリー / 民謡 / ジェンダー / 女性 / 口頭伝承 / 儀礼 / ヒンドゥー / インド / 文化人類学 / 社会関係 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、北インドのボージプリー語文化圏の民謡についてデータ・ベース化をおこない、親族語彙などのキーワード検索を可能にして、ヒンドゥー女性の家族関係、社会関係を実証的に分析することである。具体的にはウッタル・プラデーシュ州の婚姻儀礼の民俗歌謡に関するデータ・ベースを作成し、KH Coderを使って分析した。その結果、婚家に関する親族語彙が多くみられ、花嫁の心情や家族関係など歌い手の女性たちの思いを反映した結果があらわれていること、嘲りの語彙の頻出度が高く、北インド農村の花嫁側と花婿側の社会関係を反映していること、生殖や豊饒に関わる語彙が多くみられることが特徴として明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インド社会が大きく変化するなかで「伝統的な」民謡は口頭伝承であり、資料化されておらず、失われつつあり、読み書きのできない60代以上の高齢女性がうたう歌詞に含まれた意味やメッセージが理解されなくなってきており、集団の共同記憶装置ともいうべき、民謡を記録することは緊急性があり、データ・ベースの第1歩ができたことは大きな意味がある。また、ボージプリー語話者は国内外への移民も多く、データ・ベースができたことで、他の地域の資料も追加可能となる。さらに、KH Coderを使って、分析のモデル・ケースができたことで、通時的な変化や地域的な違いなどの比較分析が可能となり、学術的にも社会的にも意義をもつ。
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