研究課題/領域番号 |
17K02036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
ボルジギン 呼斯勒 昭和女子大学, 国際学部, 教授 (40600193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 溥儀 / 満洲国 / モンゴル / 東アジア国際関係 / ロシア公文書館 / 中国公文書館 / 台湾公文書館 / 日本公文書館 / 中国国文書館 / 満洲 / 東アジア / 文書 / 中国 / 民族 / 国際関係 / 東北アジア / 辺境 |
研究成果の概要 |
本研究では、中国、台湾、ロシア、日本の諸文書館に所蔵されている、溥儀関係の文書を収集し、「溥儀文書」の輪郭とその規模を浮かび上がらせることができた。研究代表者が、関係諸国の公文書館に所蔵される膨大な史料を精査し、新たに発見された資料に基づいて、溥儀の年譜の不明部分をうめた。その上で、本研究は中国による領土の維持、「辺境」民族の自立を求める運動、植民地の開拓(日本)、極東地域の勢力を均衡させようとする大国(ソ連)の思惑の相互作用のコンテキストの中で、溥儀の生涯と満洲国史、さらには北東アジア史を新たに考察し、溥儀のモンゴル人との政略結婚やそのシベリア抑留、東京裁判への出廷等の出来事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
満洲は20世紀前半、さまざまな勢力による緊張をはらんだ場所であった。溥儀はその頂点に立つシンボルである。「溥儀文書」から、満洲国史、さらに北東アジア史を再構成することによって、新たな成果がうまれるはずだと信ずる。極めて必要性が高いにもかかわらず、いまだ、中国でも日本でも展開されていないこの研究には国際的にも熱い視線が注がれるであろう。 本研究は、植民地研究に新たな視点を提供しうると同時に、日中露関係史の理解にも有益だと考えられる。
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