研究課題/領域番号 |
17K02044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
間瀬 朋子 南山大学, 外国語学部, 准教授 (80751099)
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研究分担者 |
小池 誠 桃山学院大学, 国際教養学部, 教授 (00221953)
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 教授 (20324676)
合地 幸子 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (60836542)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インドネシア / 帰還移民 / 漁船員 / 水産加工労働者 / 移民労働 / 技能実習生 / 地域研究 / 移民労働者 / インドネシア人漁船員 / インドネシア人水産加工労働者 / 海外出稼ぎ / 水産加工業 / 台湾 / 東南アジア |
研究成果の概要 |
外国漁船や海外の水産加工現場で働くインドネシア人について、帰還に注目して本研究が導き出した結論は、次の通りである。 漁船員は総じて転々と就労地(船籍)を変え、台湾を起点によりよい賃金水準や労働環境を得ていく。帰還後には、成した貯蓄でよりよい生計手段を獲得しようとするが、技能実習生の場合、貯蓄は必ずしもキャリアアップを保障しない。頻繁な一時帰国と通信技術は、出身地との連続性を保ち、帰還後の円滑な再統合につながっている。就労地社会との共生の程度は、帰還時期の選択に影響する。就労地でのネットワークが帰還後のキャリア情報の獲得に、またそこでの社会・文化・宗教活動が帰還後の再統合に、各々寄与している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(日本を含む)東アジアへ向かう移民労働者の研究は、家事労働や看護・介護労働の分野で蓄積が厚い。これに対し本研究は、日本と台湾においてインドネシア出身の移民労働者が中心的に就労し、キャリアの連続・非連続が可視的な漁船労働と水産加工労働に焦点を当てている。 本研究は地域研究的な視野に立ち、インドネシア語を活用し、インフォーマントとの信頼関係を築きながら、移民労働者の就労地と出身地で実施した聞き取りと観察に依拠するものである。その中でまず移民労働への出発から帰還までの経緯、就労状況、生活形態を描き出し、そこから帰還の契機、帰還後の社会経済的再統合とキャリア再編のパターンを探り当てようとした。
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