研究課題/領域番号 |
17K02068
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
堀 久美 岩手大学, 男女共同参画推進室, 准教授 (30714860)
|
研究分担者 |
木下 みゆき 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (60791845)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 震災記録 / ジェンダー / 女性 / 情報 / 自発的活動 / 男女共同参画関連施設 / ジェンダー研究 / 公共論 / 情報機能 / 災害 |
研究成果の概要 |
女性が残した災害記録と女性たちの記録活動等を調査・分析し、①これらの記録が女性の災害経験を可視化し、個人的な経験の背景にある社会的な課題を浮かび上がらせたこと、②記録活動を通じた自身の経験や思いの表現が、女性のエンパワーメントとなること、③男女共同参画関連施設の情報機能が、女性の自発的な記録活動に基づく災害対応を促進することを明らかにした。以上のことから、記録活動が新しい社会創造の可能性をもつことが実証された。 さらに、言語化や記述の困難な女性の経験を記録するために活用された表現手法が、公的領域で「声」をあげることが困難であった女性の「言説の資源」となり得ることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
記録活動を、活動に携わった女性の立場から検証することで、災害対応や政策への活用という意義はもちろん、被災した女性へのエンパワーメント支援という新たな意義を指摘したことや、ジェンダー視点の乏しかった情報研究において、男女共同参画関連施設の情報機能のもつ専門性を実証した点に学術的意義がある。 また、調査協力いただいた関連施設において、本研究の成果報告書が、コロナ禍対応の検討資料とされる等の波及効果や、岩手県がとりまとめた「東日本大震災津波からの復興―岩手からの提言―」への寄稿等の社会的意義を発揮した。
|