研究課題/領域番号 |
17K02070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 上智大学 (2018-2021) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
辻上 奈美江 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (30584031)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジェンダー / 消費 / 起業 / 中東 / 家計 / 湾岸アラブ諸国 / サウジアラビア / 労働 / 女性 / 家父長制 / 国家資本主義 / 湾岸諸国 |
研究成果の概要 |
天然資源収入を経済基盤として発展してきた湾岸アラブ諸国は、高度な消費社会としての側面も有する。またジェンダー平等よりは男女の性別役割を重視するイスラームの価値観もあり、女性は生産よりも消費と結びつけられてきた。本研究は、女性の消費行動に着目すると同時に、女性消費者を対象とした女性起業家の商業活動の展開に着目し、消費と起業が家庭内のジェンダー関係にもたらす影響について解明しようとするものである。本研究期間を通じて、女性の教育レベルと消費の関係、および女性の家計への貢献がジェンダー関係に及ぼす影響を、文献資料および現地調査から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的にジェンダー平等志向が強まる現在において、女性の教育レベルや経済的自立、政治参加の向上・促進は注目を集めているが、消費とジェンダーの関係は十分に解明されてこなかった。本研究は、男女の性別役割分業が比較的明確な湾岸アラブ諸国において、女性による消費が、女性による起業を誘発しているとの仮説のもと、消費と起業の関係を、教育、家計、ジェンダー関係など複数の観点から検討した。 研究期間を通じて、家父長制の犠牲者として見なされがちな女性が、家父長制を活用しながらもビジネスによって得た収入を通じて家庭内でのジェンダー関係の交渉を試みていることを明らかにした。
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