研究課題/領域番号 |
17K02072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
倉光 ミナ子 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 准教授 (10361817)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ホーム / 結婚移民 / サモア / フェミニスト地理学 / ジェンダー規範 / 移民 / 子育て / サモア移民 / ニュージーランド / ライフストーリー / 国際結婚 |
研究実績の概要 |
2023年度の研究遂行のための具体的な計画は次の通りである。 1)人文地理学における「ホーム」と移動に関する研究についてのこれまでの知見をまとめ、主に日本の調査で得られた結果に照らし合わせて、論考をまとめる。2)日本のフィールド調査で得られた結果を改めて整理しなおし、サモアのジェンダー規範と移動先での子育てに関わる論点を明確にする。3)2)に基づき、日本のサモア人コミュニティの集まりに参加して、インタビューの日程を調整し、インタビューを続ける。4)ニュージーランドの調査はサモア移民の「ホーム」の在り方に焦点をあて、これまでの先行研究を探しつつ、それに即した調査が可能であれば実施する。5)サモア本国において、サモア人をパートナーに暮らしている日本人にアプローチする。 2023年度全体は学部のコース主任およびグローバルリーダーシップ研究所の副所長となり、大学運営業務が非常に増加した。そして、その業務をこなすためにほとんどの労力を割いたため、夏季休暇期間を除いて、あまり研究を進めることができなかった。 1)については、修士論文および博士論文の審査にあわせて「ホーム」概念を検討する機会を得た。3)については、4月に岐阜県で暮らすインフォーマント夫妻に会い、若い世代のサモア人妻の存在について情報を得た。また、サモア人コミュニティの集まりに3回ほど参加し、情報収集を行った。これらに基づき、インタビュー調査の準備を進めたが、大学運営業務との兼ね合いでスケジューリングが合わず、実施に至らなかった。5)については、8月に2週間サモア本国でフィールドワークを行なった。首都アピアでサモア人と結婚して暮らす2名の日本人女性を訪問し、サモアで子育てをする経験について話を伺った。計画2)と4)については上述した事情により研究に集中する時間的余裕がなく、ほとんど計画が進まなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響を受けて、インタビュー調査が思うように進んでいないこと。 コロナ禍当時から、勤務している大学において大学運営業務が増えていること。 とくに、2024年度は4月より新たに学部コース主任、グローバルリーダーシップ研究所の副所長を兼務することになり、想像以上に大学運営業務に時間がとられているため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は科研の課題のうち、とくに日本におけるサモア人妻が構築しているホームの変遷について、これまでの調査を整理し、まとめていくことを一番の目的とする。そのための具体的な計画は次の3つである。 1)再検討した人文地理学における「ホーム」と移動に関する研究についてのこれまでの知見をまとめ、主に日本の調査で得られた結果に照らし合わせて、論考をまとめる。そのために、①改めてAlison Blunt&Robin Dowlingの「ホーム」概念を検討するとともに、改めて移民のホーム構築に関する先行研究を収集し論点を明確にする。②日本のフィールド調査で得られた結果を改めて整理しなおし、サモアの母親としての規範が日本におけるホームの構築とどのように関連するのかを明らかにする。 2)1)②のために、日本のサモア人コミュニティの集まりに参加して、インタビューを達成していない2名のインタビューの日程を調整し、インタビューを行う。 3)今年度は科研最後の年となるため、これまでの成果をまとめいずれかの学術論文として成果を公表する。
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