研究課題/領域番号 |
17K02078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
山田 和代 滋賀大学, 経済学系, 教授 (50324562)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベトナム / 観光 / 対人サービス / 性別職務分離 / 技能 / 観光産業 / 宿泊業 / 日越 / 労働市場 / コロナ禍 / ジェンダー / 雇用制度 |
研究成果の概要 |
本研究の研究成果は、インタビュー調査等を通じて次の3点である。第1に、持続的な観光サービスを提供するための労働者の確保については現地の大学観光学部の役割が小さくないことがわかった。けれども、大学での専攻のコース選択ではジェンダー間の偏りがみられた。第2に、宿泊業(ホテル)については、ホテルの幾つかの部門では従業員数の男女比の違いあり、女性職、男性職が存在した。第3に、観光ガイドについては、条件によっては女性ガイドの担当から男性ガイドへと代り、その逆の場合もあった。そこにはジェンダーをめぐる社会的規範に関連する要因となっていたことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はベトナム観光産業のジェンダー分析の試みである。調査分析から、観光産業の人材確保における大学教育の役割は少なくないことがわかった。同時に、大学での専攻のコース選択でみられるジェンダー間の偏りが、実際の観光産業の各職務・職種間のジェンダーの偏りに関連していることが推測できる。この点をさらに分析することで、性別職務分離の再生プロセスの把握に寄与できると考える。 また、ツアーガイドの事例では、仕事請負の可否においてジェンダーバイアスや社会的規範がどのように影響しているのか解明することで、職務・職種内容と量や質に関するジェンダー研究から新たな学術的示唆を得ることができよう。
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