研究課題/領域番号 |
17K02091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 愛知東邦大学 (2021) 敬和学園大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
虎岩 朋加 愛知東邦大学, 教育学部, 准教授 (00566721)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | gender / sexuality / governmentality / subjectivity / identity / community / intimacy / セクシュアリティ / アイデンティティ / 統治性 |
研究成果の概要 |
本研究は、シンガポールと日本での、非異性愛の女たちのアイデンティや行為への、それぞれの国の政府の政策やイデオロギーの影響を明らかにした。シンガポールでは、 経済的合理性という支配的なイデオロギーが、非異性愛の女たちの行動、振る舞い、他者との関係性の構築に大きな影響を与えていることが明らかになった。日本では、家族制度と異性愛主義のイデオロギーが、非異性愛の女たちの日常生活においての「恐れ」を生み出しており、その「恐れ」が、女たちのアイデンティティの基盤にあることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、非異性愛の女たちという、一般的に誤解され、不当なラベルを貼られて、「不可視」化された少数グループの人々の内的な経験のいくつかに光を当てている。政府の政策やそれを支えるイデオロギーが、これらの人々の経験にどのような影響を与えているのか明らかにしている。少数グループの人々のアイデンティティや行動や振る舞いを理解することは、日本社会の社会的現実を理解し、それらの諸現実のさまざまな効果を再評価することにつながる。さらに、こうした理解は、広く女たちが経験する諸現実へのさまざまな疑問も提起し、また、女たちの諸現実に影響を与える政策やイデオロギーを再検討、再評価することを求めるものともなる。
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