研究課題/領域番号 |
17K02098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
光石 亜由美 奈良大学, 文学部, 教授 (90387887)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セクシュアリティ / 植民地 / 朝鮮 / 文学一般 |
研究成果の概要 |
本研究は植民地朝鮮におけるセクシュアリティ言説を調査し、植民地の〈性〉の地理学的配置の可視化することを目的とする。本研究、旅行案内、ガイドブック、雑誌記事、小説などの言説資料と、絵葉書、地図などの視覚資料からアプローチし、植民地の遊廓・歓楽街を立体的に描き出す点にある。旅行案内、ガイドブックなどでは妓生や私娼といった朝鮮人女性、また遊廓などのセクシュアリティ空間が観光資源として消費され、それだけではなく、朝鮮人女性と日本人男性の接触は、植民地の「異文化体験」として、植民地への興味・欲望を掻き立てる装置となり、植民地統治を、セクシュアリティの面からも支えていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の植民地統治を統制という観点からだけではなく、欲望や快楽という観点からとらえることに本研究の意義がある。公文書に残りにくい欲望や快楽という情動を同時代の言説資料からあぶりだし、データベースを構築した。また、視覚資料についても収集、データ化を試みた。植民地期という過去の言説・空間の研究であるが、現在に至る「慰安婦」「キーセン観光」などの日韓の歴史問題にもつながる起点となる。
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