研究課題/領域番号 |
17K02099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 武蔵野短期大学 |
研究代表者 |
野村 和 武蔵野短期大学, その他部局等, 教授 (70435238)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 近代女性像 / ラジオ番組 / 母親像 / 育児 / 母親像形成 / 近代日本 / 都市部上層・新中間層 / 昭和初期 / ラジオ / 新中間層 / ジェンダー / ラジオ放送 / 母親像の形成 |
研究成果の概要 |
本研究は、昭和初期にラジオを通して都市部の上層・新中間層の中に形成された母親像とその過程でラジオが果たした役割を明らかにすることを目的とした。具体的には、ラジオの女性向け番組の内容の分析から、ラジオが創出した母親像を検討した。 結果としてラジオに表出した母親像として「子供の教育に熱心な母親像」、「近代科学的な視点で生活を捉え直す母親像」、「西洋文化の普及による生活様式の変化に肯定的な母親像」の3点を、こうした母親像が形成された社会的背景とともに明らかにした。さらに、女学校教育との継続性を検討に加えることで、成人女性にとってのラジオの教育的意義を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、母親像を検討する資料としてラジオを用い、これまで扱われてこなかったラジオ番組内容の検討を行ったことで、近代女性史やメディア史に新たな視点を示したことに意義がある。また、ラジオ聴取者が都市部上層・新中間層に限定されており、分析対象を限定することで、この階層に属した母親たちに求められた特有の意識や生き方をより実証的に明らかにした点に学術的意義を有する。 本研究はまた、ラジオ番組の女性啓蒙の役割の検討を女学校教育との継続性と発展性に着目し、生涯教育における学校教育の重要性を明らかにした点で社会的意義を有するものである。
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