研究課題/領域番号 |
17K02110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
野村 律夫 島根大学, 学術研究院教育学系, 特任教授 (30144687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地質遺産 / 出雲国風土記 / 地球神話(学) / 島根半島 / 日本海形成 / ジオパーク / ジオダイバーシティー / 国引き神話 / 日本海形成変動史 / 観光資源 / 神話地質学 / 地域資源 / 文理融合 / 自然遺産 / 地質変動 |
研究成果の概要 |
神話伝説の多くは,人々の生活圏の中で生まれてきたものであるため地域的な話題が多い。それらには,民俗学にある地震・火山・津波などの災害に関わって語り継がれた災害神話や地域や身の回りの自然環境の形成や特徴的地形について語る説明神話がある。島根半島地域は,日本海形成に関わった地質変動によって複雑な地質帯を形成している。そのため,出雲国風土記には地形地質に関連する説明神話が多い。しかし,自然条件に言及した神話形成の因果関係は多くの人の関心外であった。本研究では,このような神話伝説に地質学的検証を行うことで古代人の自然観を現在に活かす基盤づくりができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本海の形成史と関連した島根半島の変動地質について,その岩相層序,地質年代,古環境の変遷を生層序学的手法用いて明らかにし,神話伝説との因果関係を地質学的に説明するという学術の基盤づくりを行うことができた。そして,現在,それらの成果を基にして,出雲国風土記や雲陽誌にみられる古代の自然観を地質学的立場から情報を発信し,「地球神話(学)」の新しい分野を展開しつつある。成果はユネスコのジオパークが唱える歴史文化と融合した地質遺産として,地域振興・地域教育・ジオツアー等に寄与することができる。
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