研究課題/領域番号 |
17K02115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
福井 令恵 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (50724035)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 住民集団間関係 / 分断社会 / 都市論 / 表象 / 紛争跡地ツアー / 住民集団関係 / 記憶 / インターフェイス・エリア / 移行期社会 / 観光 / 都市空間 / ブレグジット / 紛争跡地観光 |
研究成果の概要 |
1960年代末に始まった北アイルランド紛争は、1998年の和平合意をもって一応の政治的解決を遂げたが、現在も住民集団間の対立感情は残っている。本研究では和平合意後に積極的に推進されている紛争跡地観光によって、ふたつの対立してきた住民集団間の関係性に変容があるのかどうかを検討した。コミュニティでは、以前から存在した社会的な課題が、顕在化している。他方で、一部情報共有や協力関係がみられたこと、また多様な紛争経験の表象がされていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトは、長期紛争により深刻な分断状態に置かれたコミュニティを対象に、和平合意という政治決着後の地域の課題を観光を手掛かりに明らかにするものである。ここではコミュニティ関係者が外部者に提示する北アイルランド紛争の経験に関する語りと表象を検討した。北アイルランドには、イギリスのEU離脱により再度の政治的な不安定化がもたらされているが、地域住民の抱える困難と葛藤、困難を解決しようとする試みについて内在的な視点から分析している点に、本プロジェクトの社会的・学術的意義がある。
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