研究課題/領域番号 |
17K02145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2020-2022) 兵庫医療大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
紀平 知樹 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70346154)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 観光倫理学 / 現象学 / ポスト現象学 / 応用倫理学 / エートス / 観光倫理 / 応用倫理 / 全体と部分 / 本質直観 / 倫理憲章 / 原則主義 / 意志行為 / 創造的なかくなれ(fiat) / 観光 / 解釈 / 記述 / 倫理 / 開発 / 倫理学 |
研究成果の概要 |
本研究は現象学的方法を用いて観光の倫理的問題を明らかにすることを目的としていた。そのためにおこなった研究として、(1)観光経験の現象学的分析の足場づくりと(2)観光倫理学はどのような倫理学としてありうるのかという観光倫理学の可能性についての考察を行った。(1)の研究では、フッサールの意志行為の現象学がまさに「パリへ旅に出る」という経験を分析しており、その分析を観光経験の現象学的分析として提示できることを明らかにした。(2)については、観光倫理学は観光に関わる行為を規制するものとしてだけではなく、まさに観光のエートスを明らかにするための学として提示する可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19の影響により観光は一時下火になったとはいえ、観光客は年々増加し、経済的な意義はいうまでもないが、文化的、社会的にも大きな意味を持っている。しかしそれと同時に、観光にまつわる弊害が見えても来ている。そうした動向を踏まえて、欧米ではすでに観光倫理学研究が進められているが、我が国ではまだ研究は多くはない。そこで観光倫理学を我が国にも定着させるため、本研究では観光における倫理的問題を明らかにしようと努めてきた。従来の観光倫理学は観光行為を規制するためのルール作りに主眼が置かれていたが、本研究では観光という営み自体がもっている動向から観光の倫理を明らかにしようとした点に意義がある。
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