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現代独仏圏の哲学的人間学とJ・マクダウェルのアリストテレス的自然主義

研究課題

研究課題/領域番号 17K02156
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関岩手大学

研究代表者

音喜多 信博  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (60329638)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード哲学的人間学 / 現象学 / シェーラー / カッシーラー / メルロ=ポンティ / マクダウェル / トマセロ / 間主観性 / 看護論 / ベナー / ルーベル / ドレイファス / テイラー / アリストテレス / 哲学 / 倫理学
研究成果の概要

本研究において私は、「物理主義」という意味での自然主義が大きな影響力をもっている今日の哲学界の状況のなかで、主に20世紀前半の独仏圏を中心に展開されたM・シェーラー、E・カッシーラー、M・メルロ=ポンティらの「哲学的人間学」の現代的意義を評価しなおす作業に従事した。私は、哲学的人間学のもつ自然主義的傾向を、今日の英米圏の認識論や倫理学において「アリストテレス的自然主義」の立場をとっているJ・マクダウェルの思想と比較・対照することによって、その近親性と差異とを明らかにし、哲学的人間学の思想が今日の認識論においてもつ意義を評価した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本においては、フッサールやハイデガーをマクダウェルの認識論や徳倫理学の観点から再解釈した先駆的な試みとして、たとえば門脇俊介『理由の空間の現象学』(2002年)、『破壊と構築』(2010年)などがあげられる。本研究は、このような試みを、フッサールやハイデガーに影響を受けて自らの思想を形成した「哲学的人間学」の哲学者たちについて遂行したものである。そのことによって、現象学をはじめとする「大陸系」の哲学と「英米系」の哲学との間での共通の議論の土壌を作っていこうという昨今の哲学研究の動向に寄与するものである。

報告書

(8件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2024 2022 2021 2020 2019 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] メルロ=ポンティとトマセロにおける他者の志向性の理解について2022

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 雑誌名

      現象学年報

      巻: 第38号 ページ: 67-74

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 主観性・受動性・間主観性--佐藤透『質的知覚論の研究--世界に彩りを取り戻すための試論--』への現象学的コメント2022

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 雑誌名

      MORALIA(モラリア)

      巻: 第29号 ページ: 5-21

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ベナー/ルーベルの現象学的看護論における患者の「病い」体験の理解2021

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 雑誌名

      日本糖尿病教育・看護学会誌(オンラインジャーナル)

      巻: 第25巻1号

    • NAID

      130008075750

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] マックス・シェーラー「認識と労働」におけるプラグマティズム評価2020

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 雑誌名

      アルテス・リベラレス(先行リポジトリ)

      巻: 第106号

    • NAID

      120006875074

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ドレイファス/テイラー『実在論を立て直す』から見たメルロ=ポンティ現象学2019

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 雑誌名

      フィロソフィア・イワテ

      巻: 50

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] マックス・シェーラーのプラグマティズム評価2024

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      第3回名古屋技術哲学研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 佐藤透『質的知覚論の研究--世界に彩りを取り戻すための試論』へのコメント2021

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      第44回フッセルアーベント
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] メルロ=ポンティとトマセロにおける他者の志向性の理解について2021

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      日本現象学会 第43回研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ベナー/ルーベルの現象学的看護論における患者の「病い」体験の理解2020

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      第25回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ドレイファス/テイラー『実在論を立て直す』から見たメルロ=ポンティ現象学2018

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      岩手哲学会 第52回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ドレイファスらによるプラグマティックなメルロ=ポンティ解釈について2018

    • 著者名/発表者名
      音喜多信博
    • 学会等名
      想像と画像についての研究会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 人間探究─現代人のための4章─2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤透・音喜多信博・小林睦・馬渕浩二
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      金港堂出版部
    • ISBN
      9784873981147
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [備考] 「メルロ=ポンティとトマセロにおける他者の志向性の理解について」(日本現象学会Webサイト)

    • URL

      http://pa-j.jp/journal/38.pdf

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 「主観性・受動性・間主観性」(東北大学機関リポジトリ)

    • URL

      http://hdl.handle.net/10097/00136499

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2025-01-30  

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