研究課題/領域番号 |
17K02172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
竹島 あゆみ 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (70273951)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ヘーゲル / 社会哲学 / 社会存在論 / 承認 / 和解 / 自由 / 社会 / 倫理 / 人格 / われわれ / 戦争 / 哲学 / ヘーゲル論理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヘーゲル哲学の生成史における承認と自由との発展のプロセスを追いつつ、同時に承認と対極をなす和解概念の展開も視野に入れてヘーゲルの社会哲学の全体像を明らかにすることを試み、そこから現代における新たな社会哲学の可能性を展望した。 具体的には、第一にヘーゲル固有の自由概念(共同的自由)の発展史、承認概念の発展史、和解概念の発展史を三つ組みの歴史として再解釈して考察した。さらにこのようなヘーゲル社会哲学の再解釈により、現代の社会哲学、とりわけ現代分析哲学における行為論の成果をも視野に入れた新しい社会存在論の構築へと踏み出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては、下記の3つがあげられる。 (1)社会哲学領域と広義の宗教思想領域とを架橋することが期待できる。(2)和解の可能性を探ることで、承認理論を刷新するとともに新たな社会哲学の構築を目指すことが期待できる。(3)現代社会における、政治的紛争・社会的抗争の調停、医療やケアに関わる具体的な規範的要請に応えるために「承認」及び「和解」に関する考察を援用することが期待できる。
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