研究課題/領域番号 |
17K02174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
倉田 剛 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (30435119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 存在論 / メタ存在論 / 社会存在論 / 分析形而上学 / 実在論 / 制度論 / 社会種 / 日常世界 / 形而上学 / 制度 / 芸術作品の存在論 / 虚構主義 / 新カルナップ主義 / マイノング主義 |
研究成果の概要 |
『現代存在論講義I・II』(新曜社、2017年4月、10月)の中では、クワイン的メタ存在論とそれに異議を唱える非標準的メタ存在論(虚構主義、マイノング主義、新カルナップ主義)との方法論的論争を整理・分析したうえで、近年のラディカルな非標準的枠組みに対して、より穏健な枠組み、すなわちクワイン的メタ存在論に見いだされるプラグマティックな手法をポジティヴに捉える枠組みを、「実践的制約」等の概念に訴えつつ提案した。また『日常世界を哲学する:存在論からのアプローチ』(光文社新書、2019年)において、その新たな枠組みを、社会存在論の領域に応用することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、近年メタレベルの研究にシフトしつつある存在論研究の最新の動向を分析した上で、実際の存在論構築に指針を与えうるような実践的枠組みを提案することができたことである。研究代表者は、この新たなメタ存在論的枠組みが、より適切な「社会存在論」の構築に寄与することを確認した。 研究成果の社会的意義としては、『現代存在論講義I・II』(新曜社、2017年)という概説書、『日常生活を哲学する:存在論からのアプローチ』(光文社新書、2019年)という一般書の出版を通して、研究主題の重要性を広く社会に知ってもらうことができた点を挙げておく。
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