研究課題/領域番号 |
17K02177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
竹山 重光 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60254520)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 情動 / カント哲学 / 『判断力批判』 / 個物経験 / 判断力 / 個体 / 『人倫の形而上学』 / 友情 / 愛情 / 尊敬 / 気分 / 個物 / 情動の自然性 / 情動の歴史性 / 概念 / 憂鬱 / 感情(情動) / 現実的具体的経験 / 合目的性原理 |
研究成果の概要 |
いま現在でも統一的な見解を欠き、その主眼点についてすら論争の対象ともなるカントの『判断力批判』は、人間の具体的個別的な自然事物についての認知の成立とその構造を解明するのである。しかも、その成立と構造には情動(感情)が深く連関している。『判断力批判』は、人間的な認知もしくは知の成立の基盤もしくは前提そのものの、情動的体験を取り扱っているのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カント哲学について情動(感情)を語ることは、一見したところ奇異に感じられるかもしれない。しかし、『判断力批判』のテクストを直接つぶさに読むならば、そして情動という人間的能力を現代の研究動向をも参照して捉え直すならば、カント哲学の情動性は明らかであり、人間の経験的現実において情動がもつ重要性も明らかになってくる。こうした解明を通じて、より十分な人間理解への道筋も拓かれるであろう。
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