研究課題/領域番号 |
17K02183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
齋藤 智志 杏林大学, 外国語学部, 教授 (70442019)
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研究分担者 |
関塚 正嗣 公立諏訪東京理科大学, 共通・マネジメント教育センター, 教授 (00350851)
上野山 晃弘 日本大学, 危機管理学部, 講師 (00440024)
竹内 綱史 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40547014)
鈴木 克成 青森中央学院大学, 経営法学部, 教授 (60279487)
山本 恵子 東京造形大学, 造形学部, 准教授 (70434248)
伊藤 貴雄 創価大学, 文学部, 教授 (70440237)
高橋 陽一郎 日本大学, 文理学部, 教授 (80333102)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ニーチェ / ショーペンハウアー / 科学主義 / 反科学主義 / 哲学原論・各論 |
研究成果の概要 |
本研究は、ニーチェ哲学を、彼の先駆者にして批判対象でもあるショーペンハウアーと対比しつつ科学主義の視点から整合的に解釈することでニーチェ解釈を刷新し、可謬的な科学の営みが哲学に対して持つ意義と、「絶対的真理」と化してしまう科学の陥穽とを複眼的に精査する視点を得ることを目指してきた。その結果として本研究は、ニーチェの科学主義と反科学主義を価値・自然・芸術という3つの領域において精査する方向へと収斂してゆき、自然の領域におけるニーチェ哲学と科学主義の親和性の相対的高さ、および芸術の領域における両者の親和性の相対的低さを明らかにするに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英米圏では〈ニーチェと自然主義〉というテーマが注目を集め、ニーチェ哲学と科学の関係が問い直されているし、それは、自然科学が飛躍的発展を遂げた19世紀の学問状況を背景としながら思索したニーチェを理解する上で根本的な事柄に属するが、その解釈は今のところ全く定まっていない。だが、ニーチェの思索領域を価値・自然・芸術の3つに分類した上で、各領域におけるニーチェと科学主義の関係を精査した本研究の成果は、今後同問題を探求する上で欠くことのできない視座を提供したはずである。また、この問題の解明を〈ショーペンハウアーと自然科学〉というテーマと接合させたことも、従来の研究の弱点を埋める本研究の大きな意義である。
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