研究課題/領域番号 |
17K02184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
寺本 剛 中央大学, 理工学部, 准教授 (00707309)
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研究分担者 |
鈴木 俊洋 崇城大学, 総合教育センター, 教授 (80645242)
齋藤 宜之 中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員 (40816906)
竹中 真也 中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員 (50816907)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 農業 / スマート農業 / 技術哲学 / 環境倫理学 / 食農倫理 / 専門知 |
研究成果の概要 |
本研究は、ロボット技術や情報通信技術を利用して農場の細かな管理を実践したり、自動化を進めて農作業の負担を軽減することをめざす「スマート農業」等の先端農業技術を、技術哲学と環境倫理学の観点から分析・評価し、今後のあるべき姿について検討した。具体的には、関連分野の先行研究を紹介するとともに、それを踏まえて評価の枠組みを構築し、フィールド調査を踏まえて、先端農業技術に特有の問題点、およびそれを導入する際の課題を明らかにした。その成果を国内外の学会で発表し、議論を深めた。その結果として、農業技術が農業の文脈だけではなく、フードチェーン全体を視野に入れて評価される必要があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先端農業技術の導入がもたらす可能性のある問題を技術哲学と環境倫理学の観点から検討し、導入にあたって考慮すべき点を明らかにした。気候変動などの環境の不確実性の中では、「熟練知の劣化」、「技術の多様性の喪失」がリスク要因となるため、それらを避ける導入・利用の仕方が求められることを示した。また、その過程で、欧米で先行的に行われている技術哲学、環境倫理学、農業倫理学の研究成果を紹介するとともに、それに基づいて、持続可能性の観点からテクノロジーを評価するための枠組みを構築した。とりわけ、これまで十分に紹介されてこなかった欧米の農業倫理学の研究を紹介し、日本におけるこの分野の研究の促進に貢献した。
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