研究課題/領域番号 |
17K02185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
森岡 正博 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80192780)
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研究分担者 |
藏田 伸雄 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50303714)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 生命の哲学 / 誕生肯定 / 人間の尊厳 / 人生の意味 / 生の肯定 / 人工知能 / ペルソナ / 尊厳 / 生命倫理 / 意味 |
研究成果の概要 |
本研究では以下の5つの研究が行われた。(1)「尊厳とは何か」についての概念分析的研究。いまここに存在することの「かけがえのなさ」とは何かを、独在的存在者の概念によって研究した。(2)「生の意味」についての概念分析的研究。反出生主義を批判して「誕生肯定」概念を深化させた。(3)「人生」の概念についての分析的研究。人生の部分の意味と全体の意味について考察した。(4)身体と自然をつなぐ「尊厳」の研究。ハンス・ヨーナスの代謝型生命論と人工知能研究の接点について研究した。(5)「生の意味」研究の生命倫理学への応用。「ペルソナ」の次元と「シェア」の次元の関係について研究し、人間の死の場面に応用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人生を生きることの意味を中心に考察を進めた。いわゆる「人生の意味」は哲学が古来より探求してきた根本的問いであり、今日の一般市民からも大きな関心を持たれている領域である。それに対して、「誕生肯定」の考え方の可能性を示すことができた点には大きな社会的意義があると考えたい。死にゆく人に対するケアの場面で「ペルソナ」と「シェア」の次元を区別することについても、人々の思索にヒントを与えることができそうである。また、学界で注目を浴びている反出生主義の哲学に対して、その理論の陥穽を指摘し、それに代わる「誕生肯定」の二つの解釈(可能世界解釈と反―反出生主義解釈)を示すことができた。
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