研究課題/領域番号 |
17K02186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
千葉 清史 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60646090)
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研究分担者 |
田原 彰太郎 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (90801788)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ア・プリオリ / 認識論 / 倫理学 / カント・カント主義 / 超越論哲学 / 分析哲学 / 国際学術交流 / カント/カント主義 / 実践哲学 / カント/カント主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、特に分析認識論で展開されてきた《経験的改訂を容れるア・プリオリ》の構想に依拠して、認識・倫理の歴史性を勘案しつつもなお「カント的」たり得るような新たな超越論哲学の枠組みの提起を目指した。千葉は認識論分野を担当し、特にL. バンジョーのア・プリオリ論に依拠し、カント理論哲学がもつ問題点を克服する方途を示した。田原は倫理学分野を担当し、カント的な普遍的道徳規範を、経験からの独立を主張することなく正当化する現代的試みを明らかにするとともに、ア・プリオリ性を備えたカント的道徳法則のもとであっても歴史的に変化しうる道徳判断の可能性を追求した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、最近の分析認識論におけるア・プリオリ論に依拠しつつ、しばしば自明視される「ア・プリオリ」についてのカント的理解を問い直し、特に認識・倫理の歴史性の問題に取り組むことを通じて、カント理論哲学並びに実践哲学の現代的展開のための基礎的枠組みを彫琢する、という課題の着手点を打ち立てた。また、特に倫理学に関して、普遍化可能性研究における基礎文献の邦訳を出版することにより、この点についての日本語圏の研究に寄与した。
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