研究課題/領域番号 |
17K02191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
三浦 隆宏 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (90633917)
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研究分担者 |
百木 漠 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (10793581)
渡名喜 庸哲 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 准教授 (40633540)
木村 史人 立正大学, 文学部, 准教授 (90757725)
河合 恭平 日本大学, 文理学部, 助手 (80822220)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハンナ・アーレント / マルクス / カント / 判断力 / 哲学と政治 / ポピュリズム / シティズンシップ / 反出生主義 / エマニュエル・レヴィナス / マルティン・ハイデガー / ハンス・ヨナス / Antinatalism / natality / 生まれることと生む(産む)こと / プロティヌス / 出生 / 責任・倫理・道徳 / 労働 / 人間/動物 / ICT・モビリティ / アイヒマン / 凡庸な悪 / 難民 / 物語 / 全体主義 / ハイデガー / 技術 / 活動 / ギュンター・アンダース / 科学技術 / 哲学教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、哲学・倫理学の観点からハンナ・アーレント思想の再検討を行なった。具体的にはカントやマルクス、ハイデガー、ヨナス、リクールといった哲学者らとの比較研究を行ない、彼女の労働論や判断力論の特徴について議論した。また彼女の思想の現代的意義を「ポピュリズム」や「シティズンシップ」「反出生主義」といった観点から検討した。そして研究成果として『アーレント読本』を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内に開催したシンポのうち、「哲学と政治――フランス・イタリア思想におけるアーレント」と「アーレントvs.カント――政治・自由・判断力」は、いずれも現在のアーレント研究においてホットな話題に応えるものであった。また「ポピュリズム」や「シティズンシップ」「生まれること」というテーマで実施したシンポも、現代世界のアクチュアルな課題にアーレント思想として応答するという意義をもっていたと言える。研究成果は、日本アーレント研究会の会報である『Arendt Platz』で順次公表し、さらには国内初のアーレント思想全体の案内書である『アーレント読本』の刊行で、学界や社会へと広く還元することができた。
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