研究課題/領域番号 |
17K02198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 長野県立大学 (2018-2022) 長野県短期大学 (2017) |
研究代表者 |
馬場 智一 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (10713357)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 宗教哲学 / 共同性 / 個人 / 尊厳 / 対話 / 無限判断 / 個人概念 / 共同体 / ユダヤ哲学 / コーヘン / レヴィナス / ゴルディーン / アスケナズィ / 超越 / 超越の現象学 / シュトラウス / マイモイデス / マアセメルカバ / 秘教性 / ブランシュヴィク / ローゼンツヴァイク、 / 徳倫理 / ヴェイユ / 宗教 / ユダヤ教 / キリスト教 / 存在の彼方 / ヘルマン・コーヘン / 倫理学 / 徳倫理学 / 共同体論 |
研究成果の概要 |
補助事業期間は当初3年計画であったが、コロナウィルスのため、フランス渡航を3年延期した。結果として研究期間は6年になった。コーヘンの「子供たち」に関しては、レヴィナスをはじめとするパリユダヤ学派とシュトラウスを中心に、思想史的な成果を上げることができた。コーヘン宗教哲学の現代性については、尊厳概念および哲学対話における諸問題との関わりで哲学的な研究成果を上げられた。雑誌論文4件、学会発表8件、図書7件の成果を挙げた。最終年度の研究結果についても今後も学会発表や論文などで公表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘルマン・コーヘンの哲学、とりわけ宗教哲学は少数の研究を除き正当な学術的関心を受けてこなかった。本研究は、その後継者を現在より広い関心を集める哲学者たちのなかに見出し、コーヘンが哲学史上本来担うべき意義に新たな光を照らした。本研究では、こうしたコーヘンの哲学の現代的意義を問うべく、尊厳概念や哲学対話における諸問題をコーヘン哲学の観点から分析した。格差、分断が深まる現代において、人権の基礎となる尊厳概念や、分断を乗り越える鍵になる対話実践の再検討に資する成果が得られた。
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