研究課題/領域番号 |
17K02203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
坂元 ひろ子 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (30205778)
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研究分担者 |
高柳 信夫 学習院大学, 付置研究所, 教授 (80255265)
吉川 次郎 中京大学, 国際学部, 准教授 (00510778)
小野 泰教 学習院大学, 付置研究所, 准教授 (50610953)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 厳復 / 『天演論』 / 社会進化論 / 清末メディア / 清末思想 / 翻訳 / トマス・ハクスリー / 西洋経験 / 進化と倫理 / 厳復『天演論』 / 中国近代思想 |
研究成果の概要 |
トマス・ハクスリーの著作(「進化と倫理 プロレゴメナ」1894年とロマネス講演「進化と倫理」1893年)の訳解にノートを付した厳復の『天演論』(1898年刊行)は中国近代思想史上、最も影響を及ぼした書籍と目されてきた。しかし、古典を多く引用する古文体のための難解さ、またハクスリー原作が用いた事例を時に中国の歴史におきかえるという独特な翻案方法により、読解には幅広い東西の歴史的、思想史的知識を要求される。大量にわたり引用・言及されている文献をもできうるかぎり究明したこの最初の日本語訳プロジェクトは、広く英語圏そして中国でも期待されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジアの近代思想史において最も重要な思想として西欧発の社会進化論があり、これがどのように受容されたかを理解することは、現在のアジアの思想状況を理解するうえでも欠かせない作業といえる。最初のヨーロッパ留学生ともいうべき厳復がどのように理解し、どのような当時の情勢分析によってそれをどのように伝えようとしたかを理解することは、学術的に意義深いことは論をまたない。また今日の中国と日本などの摩擦を深く知ることにつながる点で、その社会的意義もまた大きい。
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