研究課題/領域番号 |
17K02206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
末永 高康 広島大学, 文学研究科, 教授 (30305106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 変礼 / 『礼記』 / 檀弓篇 / 曾子問篇 / 『儀礼』 / 礼記 / 檀弓 / 曾子問 / 中国哲学 |
研究成果の概要 |
「変礼」とは礼が直接に規定していない状況下における対処法である。現実におけるすべての状況を覆う形であらかじめ礼を規定することはできず、この「変礼」の議論を通じて礼の規定はより完備されたものとなっていく。 本研究は『儀礼』の「経」「記」や『礼記』の檀弓篇、曾子問篇を主たる対象とし、これらの資料に見える「変礼」の議論の分析を通じて、先秦時代における礼についての学問のあり方の変遷の諸相を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『儀礼』の各篇や『礼記』中の礼の「記」(注釈)としての諸篇に対する思想史的な研究は従来ほとんど行われてこなかった。旧来の礼学においては、諸経から帰納的に礼の体系を復元することに主眼が置かれ、礼の記述が完備化されていく過程の所産として礼経の諸篇を歴史的に見る視点が欠落していたからである。本研究は「変礼」を切り口とすることによって、礼経の記述の完備化の過程を明らかにし、これらの諸篇を思想史研究の俎上に載せることを可能にした。ここに本研究の学術的意義がある。 、、
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