研究課題/領域番号 |
17K02208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
菊地 章太 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (40231279)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 媽祖 / 東アジア / 海域世界 / 民間信仰 / 比較宗教史 / 宗教学 / 中国哲学 |
研究成果の概要 |
本研究は東アジアの海域世界で守護女神として圧倒的な信仰を集めている媽祖を対象に、中国の民間で芽生えたその崇拝が、多様な宗教的伝統と接触を重ねて信仰圏を拡大した過程を比較宗教史の視点から解明することを目的としたものである。民間信仰と諸宗教の融合する実態を積極的に評価することで、媽祖崇拝が変容を重ねつつ朝鮮半島や日本の信仰世界に溶けこんでいく過程を文献研究と現地調査をもとに探求した。これによって、中国沿岸部の民間信仰から始まった守護女神の崇拝が道教の神々の系列に組み込まれて信仰圏を拡大させた足跡を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色として、諸宗教の融合という現象を積極的に評価した点をあげたい。媽祖崇拝を一つのモデルとして考察していくとき、個々の宗教の間に境目を設けることはほとんど不可能であり、こうした事象を欧米型の宗教学の概念をもとに「シンクレティズム」(syncretism)の語で括ることに検討の余地が生じる。民間信仰と諸宗教の融合した姿こそが宗教の社会的実態ではないかとする作業仮説を実証していくことにより、宗教研究の分野に新たな知見を加えることができると思う。
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