研究課題/領域番号 |
17K02216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉木 恒彦 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (40422349)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アビダーノーッタラ / タントラ / 密教 / サーダナニディ / 心身相関 / マントラ / 仏教学 / 南アジア / ヨーガ / 曼荼羅 / 甲冑 / インド密教 / 密教学 |
研究成果の概要 |
主要なインド密教経典の1つである『アビダーノーッタラ・タントラ』(10世紀頃編纂)の第14、37、50、51、52、57、58、59章、ならびに密接な関連文献である『成就法の大海』(10世紀頃編纂)第8章の梵語校訂テキストと英語訳注と、それらの章の内容――心身相関論とマントラ論――を分析する思想研究論文を完成させた。それらにより、もともとは外的で主として黒呪術的であった同伝統のマントラが、徐々に曼荼羅の観想(瞑想)の形等をとって内面化されていったこと等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界初となる『アビダーノーッタラ・タントラ』第37、50、51、52、58章と『成就法の大海』第8章の梵語校訂テキストと英語訳注を作成した。『アビダーノーッタラ・タントラ』第14、57章には先行する基礎研究があるが、それらに代わるより精緻な梵語校訂テキストと英語訳注を完成した。これらの文献の梵語一次資料を関連学会の他の研究者の方々に、英訳資料を他の研究者と一般の人々に提供できたことには、学術的・社会的意義が認められよう。同時に、それらの文献の思想内容(マントラ論と心身相関論)について初めて紹介したり、新たな事実・解釈を指摘したことは、インド思想史研究に対する一定の貢献になっていると考えている。
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