研究課題/領域番号 |
17K02225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
深澤 英隆 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特任教授 (30208912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 宗教民族主義 / 視覚文化 / 宗教的視覚文化 / ドイツ民族主義宗教運動 / 宗教芸術 / ドイツ国民主義 / 宗教的物質文化 / 民族主義 / 民族主義宗教 / ドイツ民族主義宗教 / 芸術宗教 / フェルキッシュ運動 / 近代ドイツ宗教史 / プレファシズム / 民族主義宗教運動 / 近代ドイツ / マテリアル・レリジョン / 宗教美術 / 宗教 / ドイツ民族主義 / フェルキッシュ宗教 |
研究成果の概要 |
本研究は、近年文化研究の新たな視角・方法として国際的に注目を集めている「視覚文化(ヴィジュアル・カルチャー)」論の観点を取り入れつつ、宗教と視覚文化との関連を、特に19世紀末以来のドイツ民族主義宗教運動を事例として解明することを目指したものである。民族主義宗教運動家であると同時に画家でもあったL・ファーレンクローク(Ludwig Fahrenkrog)やヘルマン・ヘンドリッヒ(Hermann Hendrich)などの作品と芸術思想・民族主義思想の検討を通じて、本研究は、近代における視覚文化と宗教および民族主義との錯綜した、また密接な結びつきを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第一に日本においてはなおほとんど着手されていない視覚文化論や物質文化論の観点からの宗教研究に取り組んだ点に、また第二に海外においてもまったく論じられていないドイツ民族主義宗教運動の美的・芸術的潮流について、その担い手たちの残した第一次資料をも検討しつつ論じた点にある。また視覚文化は、近現代社会のすみずみまで浸透し、多様な機能を担っている。しばしば意識されないこの働きを、とりわけナショナリズムや民族主義との関わりで解明したことは、一定の社会的意義を有するものと思われる。
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