研究課題/領域番号 |
17K02228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
加藤 久子 國學院大學, 研究開発推進機構, 研究員 (10646285)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 公共宗教論 / 無神論教育 / 宗教教育 / カトリック / 第二バチカン公会議 / ポピュリズム / 民主化運動 / 世俗化 / 公共宗教 / 宗教社会学 / 1968年 / 宗教的寛容 / 学校外教育 / 宗派化 / 非聖化 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
理論面では、公共宗教論や、ポピュリズムと宗教に関する最新の研究を参照しつつ、ポーランドのカトリック教会の政治参加についてどのように論ずることができるかを検討した。また、これを踏まえ、ヨーロッパの「プロテスタント圏」と「カトリック圏」における政教関係の差異に関する分析を行った。 実証研究においては、2017年度に2度、2018年度に1度の現地調査を行い、そこで収集した史料や、判例・法文などを参照しつつ、20世紀ポーランドにおける宗教教育の歴史的変遷と、それが現代社会にどのような影響を与えているかを示す論文を執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キリスト教世界は旧教圏とプロテスタント圏に大別される。しかし宗教社会学の理論構築に事例を提供してきたのは圧倒的にプロテスタント圏であった。さらに、激しい聖俗対立の結果、ライシテの概念を生み出したフランスをカトリックの代表例として扱うことで、それはキリスト教圏全体を説明する理論として扱われてきた。 19 世紀以降、ナショナリズムと結びつく形でカトリシズムが顕在化し、社会主義期においてもカトリック教会が公的空間に場所を獲得してきたポーランドはその例外として扱われてきたが、むしろ非キリスト教圏における政教関係と通底しており、近代化や世俗化に関する理論を問い直すことが可能であることを示した。
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