研究課題/領域番号 |
17K02229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
中里 巧 東洋大学, 文学部, 教授 (40277348)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 平和 / 共生 / 復讐 / 北欧 / 北方 / 宗教哲学 / 精神史 / 葛藤 / 多元主義 / 宗教 / 神 / キリスト教正教 / サーミ / イヌイット / トラウマ / 悪魔祓い / キリスト教神秘主義 / 和解 / マザーテレサ / 砂漠の父祖 / darkness / T.Merton / J.Chapman / キリスト教 / 正教 / エンデ / 無垢 |
研究成果の概要 |
北欧を含む北方地域全般の主に宗教習俗をとおして、人間の営みにおいて不可避な争いや殺戮を如何に恒久的に解決して、平和共存の道が可能かを、宗教哲学と精神史の観点から考察した。問題の核心は、人間の営みを、複層的に捉えずに単一的に捉えたり、もっぱら宗教教義のみから理解する誤りから、葛藤や争いが生じており、人間の営みを、複数の位相および信仰体験の表面の違いを超えて、意味や質そのもの同質性(魂の無垢)から理解することによって、平和共存の道は開かれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宗教間の争いや憎悪による復讐行為を解決するためのひとつの糸口を提示する本研究成果の意義は、社会的にも学術的にも、ちいさいものではない。例えば、宗教的徳目として、キリスト教には隣人愛があり、仏教には慈悲があるが、隣人愛と慈悲が根底においては同質であることを見極めることができれば、仏教徒はキリスト教徒のうちに仏を見い出し、キリスト教徒は仏教とのうちにキリストを見出すことができるだろう。こうした無垢な心をもつことによって、宗教間の争いや復讐心を解消することが可能となる。
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