研究課題/領域番号 |
17K02231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
深井 智朗 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (40306379)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 翻訳の政治性 / 宗教出版社 / ヴィルヘルム期ドイツ / ヴァイマール期ドイツ / 出版史 / 宗教と出版 |
研究実績の概要 |
1.平成29年度は、C・H・ベック社を取り上げ、1900年前後の外国思想、文学の翻訳について調査した。同社は狭義の宗教出版社ではないが、宗教関係の刊行物は多く、ミュンヒェン大学とは深い関係にある。そこでC・H・ベック社翻訳刊行物に関する記録、翻訳者との間の書簡、出納関係の資料を調査し、複製を作成し、分析を行った。その際出版社の編集者の使用言語、卒業大学、親戚の国籍構成まで視野にいれた調査が必要であることが明らかとなり、その調査を今後追加する必要があると考えた(未完成に終わった)。 2.同年には、拙著『思想としての編集者』がハングルに翻訳され、さらに『神学の起源』も翻訳刊行されたのを機会に、「翻訳の政治性」に関する研究会や討論会で講演を行った。その際「翻訳の政治性」という概念の「概念史」研究の必要性を指摘され、これも研究課題に追加する必要があると考えた(未完に終わった)。 3.本年度は、宗教改革500年の記念の年であり、それとの関連で、本研究の前史、あるいは前提となる歴史研究として、プロテスタンティズムと出版、プロテスタンティズムの出版の政治性についての検討した。 4.平成30年度は、オイゲン・ディーデりヒス社のキェルケゴール著作集の内容、翻訳者の思想、翻訳方針の調査と検討を開始した。書誌情報を精査し、とりわけH・ゴットシェートとCh・シュレンプフについて調査し、この翻訳の背後にある教会政治との関係、「翻訳の思想的匿名性ゆえの政治性」という視点によって、キェルケゴール翻訳の事例をもとに、翻訳の政治性を検討した。
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