研究課題/領域番号 |
17K02233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 上智大学 (2021-2022) 南山大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
佐藤 啓介 上智大学, 実践宗教学研究科, 教授 (30508528)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 宗教哲学 / 宗教学 / 死者倫理 / 応用倫理 / 死者AI / 死者の記憶 / 死者の尊厳 / 死生学 / 死者論 / 死者の存在論 / 死の害の哲学 / 死者 / 倫理学 / 他者論 / レヴィナス / リクール / 記憶論 / 倫理 / 人間の尊厳 / 現代哲学 / フランス思想 / フランス哲学 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、国内外でコンセンサスが形成されていない死者倫理について、なぜ・どのように死者を尊重すべきなのかをめぐる諸分野の議論を整理し、死者倫理の規範の基礎を形成することを目指した。その結果、大別すると、死者に関する社会的記憶を維持することを重視する志向と、死者それ自身の尊厳ないし権利を尊重することを重視する志向が混在していることが明らかになった。また、それらの議論を「存在論」と「関係論」という枠組みを用いて理論的に整理できることが示され、この枠組みが死者倫理の理論的基盤たりうると明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題により、死者を倫理的に配慮すべき理由について、死者の社会的記憶を守ることが必要であるとする立場と、死者自身に尊厳ないし権利がありそれを尊重すべきであるという立場の二方面からの議論が必要であることが示された。特に、AIによって、生前にはなかった死者の言動を新たに生成することが可能になった時代において、そうした生成がなぜ、どの程度まで批判されるべきなのかという問題を考察するうえで、本研究が示した議論の枠組みは有効な理論的基盤として機能するはずである。
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