研究課題/領域番号 |
17K02238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
守屋 友江 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30340847)
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研究分担者 |
安藤 礼二 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (20445620)
吉永 進一 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90271600)
赤井 敏夫 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (00192873)
長尾 佳代子 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50342522)
末木 文美士 国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (90114511)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鈴木大拙 / 日本仏教グローバル化 / 仏教モダニズム / 南イリノイ大学図書館所蔵資料 / ニューヨーク禅堂正法寺所蔵資料 / ハワイ大学図書館所蔵資料 / 東西思想交流 / トランスナショナルなネットワーク / シカゴ万国宗教会議 / 史料翻刻 / 千崎如幻 / 南イリノイ大学図書館資料 / ケーラスマンション所蔵資料 / ハワイ大学図書館資料 / 禅研究協会資料 / 禅の近代化 / 神智学 / 仏教思想の翻訳 / ニューヨーク禅堂正法寺 / オープンコート社資料 / 禅 / 近代仏教史 / 西田幾多郎 / 比較宗教学 / 宗教学 / 日本仏教 / グローバル化 / 思想史 |
研究成果の概要 |
欧米で「仏教モダニズム」と称される、アジアの伝統と異なる仏教が流布する過程で、鈴木大拙の仏教思想が影響を与えたことは知られている。彼の思想は日本仏教グローバル化のモデルとされながらも、その欧米経験や人的交流の歴史的検証は遅れている。そこで本研究では、鈴木の思想と欧米の仏教受容との相互関連性を解明するため、国内外のアーカイブスで新資料を調査・発掘し、翻刻と目録作成を行って歴史的検証の基礎を築いた。さらに鈴木と関連する同時代の宗教者や思想家との比較から、鈴木の仏教思想のグローバルな展開の意義を実証的に明らかにした。研究成果は論文、図書、学会発表のほか、シンポジウム等を開催して広く公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では、実証的な検証がないまま鈴木大拙の一面のみ取りあげたり、グローバル化を日本から海外へという一方向で捉えがちであった。そこで本研究はまず国内外のアーカイブス所蔵の新資料を調査し、目録作成や翻刻を行って、向後に有用な実証的研究を行った。鈴木の仏教思想を事例に、彼と同時代の宗教者との比較や国際的な人的交流を視野に入れて研究して、仏教や日本文化に関する発信が海外で神智学など仏教以外の霊性運動と併せて受容され、鈴木も海外の宗教者から影響を受けたことが明らかになった。こうした東西の双方向的な宗教思想の交流を、鈴木をとりまくトランスナショナルなネットワークから複眼的に明らかにすることができた。
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