研究課題/領域番号 |
17K02246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
水溜 真由美 北海道大学, 文学研究院, 教授 (00344531)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 戦争体験 / 教養主義 / 戦後派 / 教養 / 知識人 / 思想史 / 近代日本文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後派作家と人文知の関わりを、戦後派作家の1人である堀田善衞に即して明らかにするものである。15年戦争下の体験および敗戦前後の上海滞在体験は、生涯にわたって堀田善衞の文学活動の中心的な基盤であった。本研究は、こうした体験を言語化、作品化する上で、青年時代に培われた人文知(教養)が極めて大きな役割を果たしたことを、歴史的事件を素材として書かれた小説や危機の時代を生きた実在の作家や芸術家を対象とした評伝・エッセイに即して詳しく分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、以下の3点である。①堀田善衞の著作を包括的に検討し、その全体像を示したこと。とりわけ日本と上海における戦争体験と様々な著作との結びつきを、バックグラウンドの考察と作品分析を通じて具体的に明らかにしたこと。②従来、エリート文化として批判的に捉えられることの多かった教養の意義を、堀田善衞の文学活動に即して明らかにしたこと。③教養主義を戦後派共通のバックグラウンドとして位置づけることによって、戦後派作家を再評価する可能性を開いたこと。
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