研究課題/領域番号 |
17K02249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
伊藤 聡 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (90344829)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神道灌頂 / 中世神道 / 麗気記 / 御流神道 / 玉水流 / 両部神道 / 胎内五位 / 麗気灌頂 / 日本紀灌頂 / 日本思想史 / 資料学 / 神仏習合 / 寺院聖教 |
研究成果の概要 |
中世から近世にわたる神道灌頂資料の調査を通じて、近代に廃絶してしまった神仏習合の儀礼を復元しようとした研究である。 調査地は真福寺(名古屋市)、西福寺(京都府井手町)、金剛寺(日野市)を中心として定期的に現地調査を行った。連携研究者や研究協力者の協力を得て、その研究成果は、真福寺資料については、『真福寺善本叢刊』シリーズの『麗気記』及び『御流神道』の巻に収めて刊行した。また、西福寺、金剛寺資料については、伊藤聡編『寺院文献資料学の新展開』の一冊として刊行、その中には主要な神道所の翻刻・解題とともに、西福寺及び金剛寺の神道書目録を収めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神道というと、日本固有であることが常に強調されるが、歴史的には神仏習合の時代が長く続いていたのである。しかし、明治維新の神仏分離以後、神仏習合の伝統は失われてしまった。そのため神道灌頂のような神仏習合に関する資料の多くは、未だ十分な調査が行われないまま、全国の寺院や保存機関に眠っている。このような資料調査を通じて、その存在と文化的意義を知らせることは、極めて重要である。なぜなら、このような作業を通じて日本文化は外来の文化と在来の文化が結びつき、融合しながら形成されてきたことが見えてくるからである。現代における異文化理解の問題を考えるときにも、このような過去の営みは大いに参考になると考えられる。
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