研究課題/領域番号 |
17K02253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
中村 大介 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70726611)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カヴァイエス / プロテスタンティスム / ドイツ青年運動 / ドイツ福音主義教会 / エピステモロジー / 数理哲学 / フランス哲学 / プロテスタンティズム / 青年運動 / レジスタンス運動 / 現代フランス哲学 |
研究成果の概要 |
本研究は、ジャン・カヴァイエス(1903-1944)の数理哲学と宗教思想の関係を究明し、以下の成果を得た。 (1)大戦間のドイツ青年運動に対して、彼は「青年自ら自律性の要求を求める」点で積極的な評価を下している。(2)青年運動の自律性は「断絶しては再開する」点に特徴があるが、彼はナチス政権下のドイツ福音主義教会の運動の内に、青年運動からの断絶と再開を見出している。(3)そしてこの断絶と再開はまた数学の自律性の特徴でもあるというのが彼の見解である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「成果の概要」で述べたように、〈青年運動の断絶と再開〉と〈数学の進展における断絶と再開〉に類比的な自律性がある、というカヴァイエスの主張が明らかになった。これは科学や数学の進展と宗教運動に共通するリズムがあるという、興味深い帰結を含んでいる。 また彼は第二次世界大戦中にレジスタンス活動に加わるのだが、この活動自体を青年運動からの「断絶と再開」と解釈することも可能であり、宗教思想からレジスタンス活動へとカヴァイエス研究を今後広げるにあたり、重要な視点を得ることができた。
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