研究課題/領域番号 |
17K02254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
伊藤 徹 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (20193500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 時間 / 表象 / 虚構 / 近代化 / 文学 / 演劇 / 映画 / 工芸 / 時間イメージ / 寺山修司 / 短詩系文学 / 是枝裕和 / 柳宗悦 / 夏目漱石 / 小津安二郎 / 触感 / 時間表象 / 精神史 |
研究成果の概要 |
時間は、人間の生と経験がそこで営まれる場所として、知全般の根源的な次元であるが、それゆえにこそまた、これを対象化することはできないのであり、したがって私たちはこれに接近するに、イメージをもってする。本研究の目的は、日本の近代化過程、とくに1900-1980年に現われた時間のイメージを探索することにある。扱われた思想家、芸術家は、夏目漱石、柳宗悦、小津安二郎、寺山修司、是枝裕和など。主要業績としては2020年に堀之内出版から出された代表者の単著『《時間》のかたち』が挙げられる。また代表者が編者の一人となった論文集『寺山修司の遺産・21世紀のいま読み直す』もまもなく同出版社から出る予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
時間は知のもっとも根源的な層をなすものとして優れて哲学的課題であるが、本研究は通常の哲学研究でなされる、いわゆる哲学者の時間論的テキストについての検討ではなく、哲学学界外部の人々にも受容層をもつ文学者、工芸指導者、演劇人、映画監督などの言説や作品を扱ったところに特色がある。このことは、哲学という知の技法を専門外の人たちに伝えるとともに、この知自体を衒学的な拘束から解き放って活性化することに寄与するはずである。
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