研究課題/領域番号 |
17K02255
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
茶谷 直人 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (00379330)
|
研究分担者 |
久山 雄甫 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (70723378)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | プネウマ / ガイスト / ゲーテ / 古代ギリシア哲学 / 雰囲気学 / 古代ギリシア / 魂 / アリストテレス / プシュケー / プラトン / 精神 / 思想史 / 哲学 / 独文学 |
研究成果の概要 |
「魂」「精神」「身体」からなる人間三元論の系譜を掘り起こそうとした本科研では、まず「古代ギリシア思想におけるプネウマ概念」と「近代ドイツ思想におけるガイスト概念」についての基礎研究を、特にアリストテレスとゲーテを中心に取り上げながら行った。次に、その成果を踏まえてプネウマ、スピリトゥス、ガイストの概念史を検討した。その結果、「息吹」を原義とする「精神」は、かつては「魂」と「身体」のコプラのみならず、内面と外界をつなぐ雰囲気的な媒介項でもあったが、思想史の流れのなかで内面化・抽象化していったことが明らかになった。こうした研究成果をひとつの基盤とし、新学術領域である「雰囲気学」を創出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プネウマ、スピリトゥス、ガイストの概念史について、いまだ本邦には先行研究が少なく、これをテーマにした本科研の取り組みは多方面から好意的反響を呼んだ。なお、これら諸概念と東アジア思想史における「気」概念との類似性についても、本科研で今後の研究の種を蒔くことができた。また本科研をひとつの基盤として創出された新学術領域「雰囲気学」は、思想史研究を分野横断的に展開させるプラットフォームとなるべきものであり、本科研後継課題では、プネウマ、スピリトゥス、ガイストの概念が担っていた内面と外界をつなぐ雰囲気的な媒介項を、倫理学、芸術学、地理学などの諸分野との協働により現代的な視点から再考する。
|