研究課題/領域番号 |
17K02261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
佐藤 貴史 北海学園大学, 人文学部, 教授 (70445138)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ユダヤ学 / 歴史主義 / 聖書解釈 / 文献学 / ユダヤ神学部 / レオポルト・ツンツ / イマヌエル・ヴォルフ / アブラハム・ガイガー / 聖書学 / 歴史学 / 全体性 / 改革派ユダヤ教 / 反ユダヤ主義 / 集合的記憶 / 神話 / Y.H.イェルシャルミ / M.ブーバー / イスマール・エルボーゲン / ユダヤ人の解放 / 学問信仰 / ポスト世俗化社会 |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀ドイツにおけるユダヤ学の成立と変容を、二つの観点すなわちユダヤ学を分析する方法論の確立と具体的なテクストの解釈に基づいて考察した。第一の観点に関しては、ユダヤ学を分析するためには当時のユダヤ教がおかれていたコンテクストを解明する方法が必要であることがわかった。第二の観点に関しては、とくにイマヌエル・ヴォルフのテクストの解釈を通じて、ユダヤ学における信仰と歴史の緊張を明るみに出した。結果的に、本研究はユダヤ学研究における基礎的視点を提示することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、わが国の宗教思想研究においてほとんど手つかずの状態で残されていた19世紀ドイツ・ユダヤ思想史、そのなかでもユダヤ学の研究にとって必要ないくつかの基礎的視点を提示できたことである。また本研究の社会的意義は、ユダヤ教という、ときに怪しい陰謀論と結びつけられる宗教を学問的に研究する伝統がヨーロッパにあることを指摘できたことである。これは、「宗教」という言葉にある種の先入観をもつ傾向が強いわが国の文化にも一石を投じることができるはずである。
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