研究課題/領域番号 |
17K02262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
早川 雅子 目白大学, 社会学部, 教授 (70212305)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 孝 / 看取り / 高齢者 / 報恩 / 幕末維新期 / 人別帳 / 四谷塩町一丁目 / 自己責任 / 孝行 / 人別帳データベース / 少年世界 / 貧困 / われわれ意識 / われわれ世界 / 都市下層住民 / 老い / 都市下層 / 高齢期対策 / 幕末維新 / 民衆思想 / 民衆道徳 / 幕末・維新期 / 江戸町方住民 / 主体形成 / 民衆教化政策 / 人別書上 / 麹町十二丁目 / 四谷伝馬町新一丁目 / 都市家族 / 近代的主体形成 |
研究成果の概要 |
新宿区四谷地区に残存する人別帳のデータベース作成と分析、及び文献解釈によって、幕末維新期における都市住民家族の実態と孝行の諸形態を開示し、孝行のために講じた人生戦略を明らかにした。 ①家の存続継承は、一部の富裕層のみが可能である。家族の総力を結集して達成する課題であり、家の存続継承を成就するための諸行為すべてが孝行である。②親の看取りは、下層においては、未婚と引換えに成立する程経済的負担が大きい。③孝行を実践する人々に、自らの存在の根源を見詰める意識、すなわち自己意識を認めることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、①孝行の現実的な諸形態という観点から孝の思想や孝の意義を解明する研究は、思想史研究における新たな試みである点、②民衆思想史研究の分野から人別帳データベースを分析する研究は、人別帳データベース活用方法の可能性を広げるという点を挙げることができる。 社会的意義としては、近代家族の原型ともいえる幕末維新期の都市住民家族における孝の研究は、現在における家族や家庭教育の意義を検討するための学術的観点を提供する点である。
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