研究課題/領域番号 |
17K02268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
橋本 一径 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70581552)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 西洋思想史 / 写真論 / 身体論 / フェティシズム / 写真史 / 表象文化論 / カニバリズム / 所有 / 思想史 / イメージ人類学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は以下の2点に要約される。 ①写真とフェティシズムの関係を解明することにより、美術史研究の枠組みにとらわれてきたこれまでの写真史研究を、西洋思想史の中に組み込み直した。とりわけ、写真を物理的な痕跡とみなしてきたこれまでの写真研究に新たな観点を提供することに成功した。 ②西洋においてフェティシズムの概念が出現した背景には、19世紀初頭における近代的な「所有」概念の成立があることを、思想史的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義および社会的意義は、①写真論と②身体論の2点から説明することができる。 ①写真論については、これまで写真を被写体の物理的な痕跡と考える見方に囚われてきた議論に、イメージ人類学的な観点から新たな視座を切り開いた。その成果を日本語および英語の論文として世に問うた。 ②身体論については、身体と「所有」の関係について考察する3冊の翻訳書と、1冊の編著書を刊行するに至った。いずれも学術書であると同時に一般の読者にも開かれた著作であり、社会的な意義は大きい。
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